Canva活用術|バナーデザインのポイント

『Canvaでつくるバナーテンプレート』ができるまで。
デザインの発想から完成まで、サンプルバナーを題材にポイントを紹介します!

仕事で使える実用的なデザインに仕上げたい

このサイトで公開しているテンプレートの中には、ちょっと複雑な構成のものもあります。それらは主に商品やサービスを宣伝するための広告バナーを想定しているのですが、今回はかなり要素が多めの『バナナスムージー』をテーマにしたバナーを分解して、デザインのポイントを抜き出してみようと思います。

このサンプルは、Canvaの便利な機能『背景リムーバ』を使用したサンプルを作りたいという発想からできたもの。
なので、『バナナスムージー』という商材は実は後付けなのです。
『背景リムーバ』機能を活かしたデザインにすることがテーマなので、以下のようにちょっとイレギュラーな発想順になっています。

  1. 切り抜きが活かせる人物写真を選ぶ。
  2. 選んだ写真から商材やデザインのトーン&マナーを決定する。

まず写真選びのポイントは、背景がスッキリしていて切り抜きやすそうな写真という点。Canvaの背景リムーバの精度はかなり高いのですが、それでもあまり込み入った背景のものは最初に除外しました。
選んだ写真の女性は陽気でアクティブ・カジュアルな雰囲気です。さらに着ている服の色から連想しやすいテーマとして、夏・トロピカル・黄色いフルーツ(バナナやレモンなど)が浮かびました。
ここから逆算して導き出されたテーマが『バナナスムージー』だったという訳です。実務とは発想の流れが逆になっていますのでかなり特殊な例になりますね(笑)。

商材が決まったところで細部を決めていきます。

1.レイアウトを決める

まず今回の主要な要素である切り抜き写真🅐を活かし、目立たせたいので中央に配置します。 これに合わせてタイトル🅑も中央に整列させ、残りの補助的な要素🅒🅓は左右に分けて大きさなどのバランスを考慮して配置します。

2.商品イメージ写真をCanvaのフリー素材から探す

バナナスムージーっぽいものあるかな…と試しに検索してみたところ、予め切り抜いた写真もありました。Canvaのフリー素材の豊富さに毎度驚かされます(笑)。

3.配色

バナナのイメージを印象付けたいので黄色をメインに、サブカラーとして緑色を合わせます。
※ 緑色の要素は商品イメージ写真(ミントの葉)にもあるので違和感が無く、さらにビビッドな黄色緑色の組み合わせはトロピカルなイメージを連想させます。

4.アクセントになるイラスト

ポップなイメージを出したいのでイラストを2点使用することにしました。選ぶ時のポイントは、軽いイメージの線画にすること。
理由は、塗りのあるイラストを使うと色の要素が多くなり、全体の配色バランスが崩れてしまう恐れがあるからです。

5.背景イメージ

賑やかさを追加したいので、ポップなイメージの背景素材を選びました。雰囲気はちょい80’s調。
さらに、選んだ素材の色調はそのままだとテーマに合わないので使用する色を変更(注1)しています。

(注1)選んだ素材がベクターデータの場合は赤枠内の箇所から色を変更することができます。

6.フォント

メインの『BANANA SMOOTHIE』は読みやすいサンセリフ体を使用。『healthy』は筆記体にすると特徴的なアクセントになります。

Canvaはお洒落な見出しのサンプルがたくさん用意されているのでそのまま使用。今回はこの辺りを参考にしています。

7.全体のバランスを調整

あとはそれぞれの要素の大きさや位置を全体のバランスを見ながら調整して完成です!

Canvaは素材選びからデザイン編集、書き出しまでをブラウザ上でワンストップで行えることが強力な強みだと思います。さらにフリー素材は有料プランなら1億点を超えるのですから心強い!
共同編集が可能なので複数の担当者でデザインをブラッシュアップすることもできますし、作ったデータは誰にでも共有可能です。無料版でも十分実務で使えるので、まだ未使用の方はぜひ試してみてください!

このページで紹介したテンプレートを使ってみる

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