Canvaの小ワザ・活用術|印刷する時の注意点

Canvaで作成できるものにはチラシや名刺、ポスターやメニュー表など印刷して使用したいものもたくさんあります。失敗しないための注意点・今回は色についてまとめてみました!

印刷する時の注意点-色について

モニターでは綺麗に見えていた色が、印刷したら何だかくすんでしまった…
Canvaに限らずこんな経験をした方は多いのではないでしょうか? 理由は様々ですが、まず前提として覚えておきたいこととして以下の原則があります。

CanvaでデザインできるのはRGBモード

Canvaでデザインする時に使用しているのはRGBモード※ですが、印刷はCMY(+K:ブラック 以下CMYK)です。ここで問題なのは、『CMYK(印刷)で表示できる色の範囲はRGB(モニターの色)よりも狭い』と言うことです。
このため、特にRGBで表示可能な高彩度の鮮やかな色などは、印刷時にCMYKで再現可能な別の色に置き換えられてしまいます。
こうしたことから『モニターで見た時と印刷した時の色の印象が変わってしまう』のです。

Canvaのブランドキットを使用すれば、カラーパレットにCMYKの色を追加することもできます。

↓ 色についてはこちらの記事でも紹介しています。

解決方法

先に書いた通り、原則として『RGBの色域 > CMYKの色域』なので、モニターの色を全てそのまま印刷で再現することはできません。まずこれを前提として、Canvaでできるだけ両者の差を小さくするための方法をご紹介します。

予めCMYKでも表現可能な色のみでデザインを構成する

CMYKの色見本表などを参考にしてCanvaのカラーパレットを作成し、その色のみ使うようにすれば、Canva編集時と印刷時の見た目のズレを少なくすることは可能です。さらに、

Canvaで作成したデザインをPDFとしてダウンロードし、テスト印刷をして色を確認、上手く再現できない色は他の再現可能な色に置き換える。(納得いく仕上がりまでこのチェックを繰り返す)

やはり実際にプリントアウトしたものを何度か確認することが大事ですね。
以下、参考までにCanva公式のヘルプセンターのリンクです。

↓ そして究極はこちら。(笑)

色が多少違っていても気にしない。

『情報が正しく伝われば問題無い。多少の見た目の違いは妥協する』と割り切ることも大事かなと。
Canvaの良いところは、ノンデザイナーに優しく、誰でも簡単に使えてクオリティーも高いものが作れること。ただ紙への出力については(現時点では)できること、できないことの線引きの判断が必要になりますね。

もちろん、例えば本格的な商品パンフレットなど色表現が重要なものは、予算を検討の上、初めからプロに依頼して印刷用入稿データを作成してもらい、印刷業者に印刷を依頼することをお勧めします。

Canvaプリントについて

Canvaには、編集画面からそのまま印刷依頼ができる機能もあります。私自身はまだ使用したことがないのですが、興味のある方は試してみてはいかがでしょうか?
ただし、この場合もやはり色はRGBからCMYKに変換されるため、全く同じ色を再現することはできないと言う点には注意が必要ですね。
以下、Canvaプリントの参考ページです。

写真がぼやけてしまう場合

色以外にも、写真がぼやけてしまうなどのトラブルが考えられますが、写真のディテールをキレイに印刷するためには高解像度(300dpi以上)の素材が必要です。
解像度についてはこちらの記事を併せてご覧ください。

また、Canva公式のヘルプセンターの参考ページはこちらから。

参考書籍

CMYKからRGBに変更した際のカラーコードを知りたい方へ、書籍のご紹介です。
書籍『失敗しないカラーリング』では、デザインサンプルで使用している色のCMYK値と併せて(Canvaでも使用できる)RGBカラーコードを掲載しているので、仕上がりの参考にしていただけると思います。
私も企画からデザインサンプル作成まで参加していますので、ぜひ一度ご覧ください!(笑)
カラーコードだけでなく、色についての基礎知識やデザインのコツを紹介したノンデザイナー向けの内容となっています。色選びが苦手だな〜と感じる方へ、易しく、ロジカルな色選びのコツを紹介しています。(宣伝!)

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